当院では、先日「認知症研修会」を開催しました。
テーマは「認知症高齢者の身体拘束を考える」です。
医療の現場においては、患者さんの安全を守るために身体拘束が行われることがあります。しかし、身体拘束は患者さんの人権や尊厳も損なうおそれがあります。
私たち医療スタッフには、安全な医療を提供しつつも、身体的拘束を最小化する体制を整備することが求められています。
公立豊岡病院の認知症看護認定看護師を講師に迎え、認知症看護・身体拘束についての理解を深めました。当日は、看護師、理学療法士、管理栄養士、事務等、20名以上の職員が参加しました。
この研修では、身体拘束を受けている患者さんの気持ちや、身体拘束の弊害について考えました。身体拘束が必要とされる背景を理解しつつ、「拘束に頼らないケア」について認識を深めることが大切です。
グループワークでは、参加した多職種間で意見交換をしました。
難しい課題ですが、連携強化や代替策導入、職員の意識改革等を進めていかなければなりません。それが患者さんの尊厳を守りながら安全な医療を提供することに繋がると考えています。
当院ではこの学びを活かし、全スタッフが連携して身体拘束の最小化に取り組んで参ります。