出石医療センターでは、2020年(令和2年)2月1日(土)より地域包括ケア病床を4床増床し、22床としています。
地域包括ケア病床では、急性期治療後、病態が安定している患者の方々に対して、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士などのスタッフが多職種協働にて医療を行い、在宅復帰を支援しています。
当医療センターでは、地域に密着した医療機関としての役割を果たすべく、2016年(平成28年)11月に地域包括ケア病床を開設させていただき、多くのみなさまにご利用いただいています。
1.地域包括ケア病床入院の対象となる方の具体例について
①入院治療により病態は改善したが、もう少し経過観察が必要な方
②入院治療により病状が安定し、在宅復帰へ向けてリハビリテーションが必要な方
③自宅あるいは施設への退院に向けた準備が必要な方
保険診療上のルールに基づき、入院期間は最大60日間です。但し、急性増悪など病態の悪化等が認められる際には、主治医の判断により、一般病床への転床あるいは他の医療機関等へ移行をしていただく場合がございます。
2.在宅介護をされている方の負担軽減について
地域包括ケア病床では、上記1以外にも、自宅で介護をされているご家族の方の負担軽減策(休息時間の確保等)として、患者さんに一時的に入院していただくレスパイト入院の受け入れも積極的に行っています。
かかりつけ医や介護支援専門員(ケアマネジャ-)とご協議の上、お気軽に下記までご相談ください。
なお、レスパイト入院の受け入れ期間は、原則として2週間(14日間)程度としています。
3.入院費について
保険診療となり、当医療センターの施設基準である「地域包括ケア入院医療管理料2」(1日あたり2,620点)として定められた額等(※注1)を退院時にいただきます。
実施した医療行為をそれぞれ算定する一般病床(医療費の出来高支払い)とは異なり、特に定められた医療行為を除き、投薬料・注射料・処置料・検査料・画像診断料・リハビリ料等は全て定額に含まれます。(※注2)
医療費について詳細をお聞きになりたい方、ご不明な点がある方は、下記(医事係)までお問い合わせください。
(※注1)・同管理料以外に、在宅患者または急性期患者支援病床初期加算(300点/150点)、看護職員配置加算
(150点)、データ提出加算(200点)等の加算がございます。
・患者のみなさまの個人ご負担額は、健康保険の負担割合により相違します。
・前期高齢者(70歳から74歳)の方と後期高齢者(75歳以上)の方については、月あたりの医療費の上限
が定められています。入院期間が関係いたしますが、基本的には、患者のみなさまの個人ご負担額は
一般病床ご利用の場合と、ほぼ変わりはございません。
(※注2)・食事に関する費用は、一般病床と同じく、別途ご負担がございます。
今後とも、近隣の医療機関や福祉施設、行政、そして開業医の先生方や介護支援専門員、医療社会事業士(メディカル・ソーシャル・ワーカー)などの医療関係者との連携を強化しながら、地域のニーズに応えてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
■参考
地域包括ケアシステムイメージ(厚生労働省ホームページより)
【お問い合わせ先】
出石医療センター事務部医事係 ☎(0796)52-2555