栄養技術科

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栄養技術科

診療部門

1.　入院中のお食事について

　「食事は治療の一環」と考え、それぞれの患者様に必要な栄養が摂れるよう努めています。
　平日の昼食時には、毎日患者様のベッドサイドを訪ねてお話を伺ったり、他職種間でも意見を交わしながら、食器の変更や調理形態の工夫、メニューの改善を日々続けています。

　食欲が落ちてしまう場合は、食べやすい料理への変更や、分量調整をしたり、補食の提案も行い、“栄養の為に…”と食事の時間がストレスにならないよう、配慮させていただきます。

2.　嚥下食・ソフト食

　嚥下障害のある方には、状態に合わせて選択できるよう5段階の嚥下食を用意しています。咀嚼機能の低下した方には、ソフト食があり、歯茎でもつぶせるぐらい軟らかく調理をしています。
　一般食でも、治療食で栄養量を医師より指示された方であっても、食形態については個別に対応し、美味しく召し上がっていただけるよう、努めています。

　平日の15：00～15：30の間、2階レストランをオープンしています。入院中の患者様はコーヒーや紅茶、ジュース等を無料で召し上がっていただくことができます。（注※）是非、ご面会の方と一緒にご利用ください。レストランへ来室できない患者様へは、病室へお届けしています。
　（注※）当地域における新型コロナウィルス感染症の流行の程度により、感染拡大防止を目的に、一時的に
　　　　　取りやめる場合がございます。あらかじめ、ご了承ください。

4.　行事食

　入院生活の癒しになってもらえればと、季節感を取り入れた松花堂弁当に力を入れています。

	常食	嚥下食	ひとこと
1月			元旦の昼食常食はぶり、甘海老、いかの刺身ですが、嚥下食では豆腐の蒸し物へ。病院でも、おせち料理の気分が味わって頂けるよう、彩り鮮やかにひと工夫しています。
1月			1/7の朝食この日ばかりは、ご飯を召し上がっている方も、七草粥へ変更し、胃腸にやさしい朝食としています。
2月			節分の夕食巻き寿司は、食べやすいように切っています。嚥下食ではイワシでなく、サンマのすり身を蒲焼風の味付けに調理。福豆は大豆をやわらかく煮ています。
2月			ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰの夕食嚥下食のﾁｮｺﾚｰﾄｹｰｷはしっとりして食べやすくなっています。ﾌﾙｰﾂのｿｰｽをかけて一層飲み込みなめらかに。
3月			3/3お雛まつり雛寿司、天ぷら、菜の花の浸し、あられ。嚥下食ではあられを苺のゼリーに。
4月			お花見弁当病院に八重桜の木があります。満開に合わせて毎年日程を決めています。筍ごはん、蕗の浸し、木の芽の味噌かけ、春の香りが届きますように…
5月			5/5こどもの日常食は山菜おこわと柏餅ですが、嚥下食ではベタつきの強いお餅は危険です。“舌でつぶせるやわらかだんご”という商品を利用しています。
6月			梅雨の日の昼食常食は新しょうがを使った生姜ごはんと鶏の梅しそロール巻きでさっぱりと食べて頂きます。嚥下食は鶏の照り焼き風にトマトゼリーを添えています。
7月			７/7七夕の昼食嚥下食の豆腐の蒸しあんかけは、軟らかくしたﾊﾟﾌﾟﾘｶ(黄･赤)と、ﾐｷｻｰにかけたｸﾞﾘﾝﾋﾟｰｽで彩っています。茶巾絞りは南瓜、ﾏｯｼｭした南瓜にﾊﾞﾀｰ、牛乳でのばし、さらにあんをかけて食べやすく。
7月			土用の丑嚥下食はうなぎの代わりに蒲焼風に味付けした白身魚のすり身です。舌で容易につぶせる軟らかさです。
8月			夏の日の昼食暑い日はご飯が食べにくくなるもの… 常食のｻﾗﾀﾞ寿司は、酢飯にﾄﾏﾄ､ｷｭｳﾘ、みょうが、ｽﾗｲｽ玉葱などを混ぜて、ﾏﾖﾈｰｽﾞを少しかけてます。普通の散らし寿司とは、また一味違います。
8月			お盆の夕食に嚥下食のお団子は、お粥をﾐｷｻｰにかけてから丸いｾﾞﾘｰに固め、きな粉と砂糖を水に溶かしたタレにとろみを付けて、べたつかず飲み込みやすくしています。
9月			お彼岸の弁当常食のおはぎは小豆、きなこ、青のりの3種類です。主食が全粥の方には、小豆粥をご賞味頂きます。
10月			秋の味覚弁当常食のごはんと吸物には松茸を使っています。嚥下食は松茸の香りがする麩を吸物に入れて、秋の味覚を楽しんで頂きます。
11月			お城祭り毎年、出石で行われるお城祭りに合わせて赤飯を炊いています。粥食の方は栗粥です。
12月			討ち入りそば赤穂浪士が討ち入り前夜にそばを食べたという巷説にちなみ、出石そばを提供しました。出石の皿そばをふるまいたいところですが…
12月			クリスマスの夕食常食はチキンのトマト煮込み、嚥下食はやわらか鶏だんごのトマト煮込みです。肉は舌でつぶせる軟らかさに仕上がるよう、つなぎにひと工夫しています。