血液製剤「フィブリノゲン」使用についての情報公開
フィブリノゲン製剤とは、主に止血剤として用いられる薬剤ですが、国の承認薬剤であったにもかかわらず、 一時期、その使用が原因と考えられるC型肝炎が発生し、国・メーカーを相手とした裁判などで社会問題となっています。
調査の結果、当病院組合の病院においてもフィブリノゲン製剤の購入が判明しましたので、 今回、この件について情報を公開し、C型肝炎ウィルス検査の呼びかけを行うこととしました。
フィブリノゲン製剤購入本数は、三菱ウェルファーマ社(製薬会社)の調査によると、 1980年(昭和55年)から、1988年(昭和63年)(緊急安全情報により同製剤の購入を中止した年)までの9年間で 下記のとおりです。
・公立豊岡病院 1,607本
・公立豊岡病院日高医療センター(旧公立日高病院) 53本
・公立豊岡病院出石医療センター(旧公立出石病院) 4本
C型肝炎ウィルスによる感染病で、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんになる可能性のある病気です。 体がだるい、食欲がない、吐き気がするなどの症状が出ることもありますが、 多くの場合は、自覚症状がほとんどないままで病気が進行するので、検査を受けることが病気を発見するためには重要です。
※普通の生活でC型肝炎に感染することは、ほとんどありません。
つぎのような方は、C型肝炎ウィルス感染の可能性が一般より高いと考えられます。
1.1992年(平成4年)以前に輸血を受けたことがある方
(1993年からはC型肝炎ウィルス検査確立・国内の献血使用)
2.感染危険性のある血液凝固因子製剤(フィブリノゲン等)の投与を受けた可能性のある方
(手術などの外科的処置、妊娠、分娩時の多量の出血など)
3.薬物濫用者や入れ墨・ボディピアスを施している方
4.過去に健康診断等で肝機能検査の異常を指摘されている方等
フィブリノゲン製剤が使用されたとしてもC型肝炎ウィルスに感染するとは限りませんが、 念のために検査をお勧めするものです。 また、あわせて、輸血など他の感染原因によるものも含めて、広くお問い合わせ・ご相談を受け付けることとしました。
1.法律で定められた5年の保存期間を超える入院カルテを保存している下記の病院につきましては、 お問い合わせの患者様のカルテが現存する場合、 フィブリノゲン製剤の投与の有無をお答えするとともに、 他の感染源である輸血等の有無についてもお答えします。
入院カルテ保存期間
・公立豊岡病院 退院から20年経過するまで
・公立豊岡病院日高医療センター 1989年(平成元年)から
・公立豊岡病院出石医療センター 1983年(昭和58年)から
・公立朝来医療センター(旧公立和田山病院) 1967年(昭和42年)から
2.肝炎検査及び一般的なC型肝炎に関するご相談に応じます。
C型肝炎ウィルス検査は保健所や実施医療機関で無料で受けることができます。 上記の内容に心当たりのある方は、お問い合わせのうえ、 検査を受けられることをおすすめします。
医療機関における肝炎ウイルス無料検査について(外部サイトへリンク)
・豊岡健康福祉事務所(豊岡保健所)
電話 0796-26-3660
電話相談【月から金】 9:00から17:15
・朝来健康福祉事務所(朝来保健所)
電話 079-672-6870
電話相談【月から金】 9:00から17:15
次の各病院のC型肝炎相談窓口へお申し出ください。※平日(月から金曜日)9:00から17:00
・公立豊岡病院 電話 0796-22-6111(代表)
・公立豊岡病院日高医療センター 電話 0796-42-1611(代表)
・公立豊岡病院出石医療センター 電話 0796-52-2555(代表)
・公立朝来医療センター(旧公立和田山病院) 電話 079-672-3999(代表)