お知らせ

研修医の採血研修会を開催しました!

2021年6月29日

 本日、当院の臨床研修医及び歯科臨床研修医を対象とした、「採血研修」を実施しました。

 採血は、病院では日常的に行われている手技です。住民の皆さんもよくご存知ですね?
 病院にかかられた際に、先生から血液検査の指示が出され、腕の血管から血を採られることがよくあると思います。

 このようによく皆さんが体験される「採血」ですが、ただ針を刺して血を採っているだけではありません。
 採血を行う医療者(医師、看護師等)は、採血手技に関する十分な知識や技術を備えているのは当然のことですが、採血の際には、医療安全の面から、また感染管理の面からも、様々な気配りや対応を取りながら採血に臨んでいます。

 本日は、安全な採血実施について、講義、実習を行いました。
 研修医には、入職直後の4月初旬に研修を実施していますが、本日はおさらい、再確認を含めて、改めて実施しましたので、その一部を紹介します。

【講義1:安全な採血実施について】
 安全に採血を行うため、どの血管を選べばいいのか、避けた方がよい血管はどれなのか等、場所やその理由を再確認しました。
 採血を受ける患者さんの身体状態は様々です。手術後の方や麻痺のある方などに対する血管の選択について講義を受けました。また、神経損傷などのトラブルが発生した場合の対応方法についても学びました。

【講義2:採血時の感染対策について】

 患者さんだけでなく、医療者自身の感染リスクを低減するためにの「標準予防策」の徹底についても再確認しました。
 手指消毒を行うのはどのタイミングか、手袋を装着する意味は何なのか。手指の消毒や手袋の装着は、普段、当然に行っている行為ですが、その意味を再確認して感染予防につなげます。

【実習:模擬腕を用いた採血実習】
 後半は、研修用模擬腕を用いた採血の実習です。
 注射針や真空採血管を使って、模擬血液を採取します。
 ここでは、医療安全や感染防止の視点も踏まえながら、模擬腕に針を入れていきました。
 
 これだけ同期の研修医に見られると、さすがに緊張してしまいます。
 研修中は、多くの質問が出たり、活発な意見交換があったりと、充実した採血研修会となりました。

 当院では、このような研修を通して、医療者の知識技能向上と、患者の皆さんに安心して受診して頂ける環境整備に務めています。今後も研修を継続して参りますので、彼ら、医科・歯科研修医の成長をご期待下さい。

※ 豊岡病院は「臨床研修病院」として研修医を受け入れています。指導医の指示・監督のもと、研修医が診療することがあります。皆様のご理解とご協力をお願い致します。詳しくはこちらをご覧下さい。

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