がん診療連携拠点病院
地域がん診療連携拠点病院とは
地域がん診療連携拠点病院とは、『第3次対がん10ヵ年総合戦略』に基づいて、全国どこでも質の高いがん医療を受けることができるように、各地域におけるがん診療の連携、支援を推進する拠点となるように厚生労働省から指定された病院です。
地域がん診療連携拠点病院の役割とは
診療
- わが国に多いがん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がん)について、集学的治療及び各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療並びに応用治療を行うこと
- がんの緩和医療(がんの痛みに対する専門的医療など)を提供すること
- 全国共通の方法に準じて院内がん登録を整備し、がん治療の成績向上に努めること
研修
地域がん医療水準の向上のため、連携拠点病院や地域の他の医療機関の医療従事者に対する研修に積極的に取り組むこと
情報提供
- がん診療に関する情報を適切に公開し、地域がん診療に貢献すること
- 地域の医療機関からの診療に関する相談等に応じ必要な情報を提供すること
- 全国地域がん診療拠点病院連絡協議会にがん患者の5年生存率(治癒率)などの情報を報告するなど、総合的ながん情報の収集提供に取り組みがん治療の成績向上に努めること
がん相談支援センター
地域がん診療連携拠点病院
地域がん診療連携拠点病院指定施設は兵庫県では以下の18施設が指定を受けています。豊岡病院は、そのうちのひとつです。
・神戸大学医学部附属病院
・神戸市立医療センター中央市民病院
・神戸市立西神戸医療センター
・神鋼記念病院
・関西労災病院
・兵庫医科大学病院
・兵庫県立尼崎総合医療センター
・近畿中央病院
・市立伊丹病院
・兵庫県立がんセンター
・加古川中央市民病院
・北播磨総合医療センター
・姫路医療センター
・姫路赤十字病院
・赤穂市民病院【地域がん診療病院】
・公立豊岡病院
・兵庫県立丹波医療センター
・兵庫県立淡路医療センター
兵庫県外
県外の地域がん診療連携拠点病院については、国立がん研究センターがん情報サービスのホームページにて掲載されています。詳しくは、こちらを御覧下さい。
国家を上げて“がん”を克服しようとする取り組みで、がんの罹患率と死亡率の激減を目指し定めたもの。
※集学的治療[しゅうがくてきちりょう]
一つの治療法だけでは治療効果が上がらないと判断されたとき、他の治療法を組み合わせて治療成績を向上させようとする治療法。例えば手術を担当する外科医、放射線治療を担当する放射線科医、化学療法を担当する内科医などが協力してその患者に最もふさわしい治療を行うのも集学的治療の一つ。
※緩和医療[かんわいりょう]
世界保健機関(WHO)では「緩和ケアとは、治癒を目的とした治療に反応しなくなった患者に対する積極的で全人的なケアであり、痛み、その他の症状のコントロール、心理面、社会面、精神面のケアを最優先課題とする。緩和ケアは、疾患の早い病期においても、がん治療の過程においても適用されるべきである。」といわれてる。「緩和医療」とは、単に身体症状のコントロールだけでなく、心のケアも同時に行い、患者のQOL(生活の質)を総合的に高めることを目的としている。